早漏の定義は国際的にも曖昧なものでした。
曖昧であるという事は治療の前の診断がし難く、加療して良いか判断に迷う事が問題視されていました。
こうした問題から早漏に対しては時間の概念を取り入れる形に現在移行してきています。

早漏の定義で新しく取り入れられているものはIELTと言います。膣内射精潜時と呼ばれ、膣内に挿入して射精するまでの時間の事を言います。
これを現行の国際的定義に当てはめるとIELTは1分以内の射精に当たる形になります。
つまり膣内に挿入して1分以内に射精する場合は早漏という疾患の可能性が高い事を意味します。
早漏は概念的にも判断や意味を問う事が難しい疾患です。

早漏はすなわち射精が早い事として認知されていますが、セックスは基本的にパートナーがいます。
パートナーとの生理的行為なので、女性側が早い方が良いし、それで満足感が得られるならば問題にはなりません。
長いと苦痛に感じるという場合、早漏は弊害なく治療しなくてもよくなります。
早漏は治療して改善した方がいいという考えは互いに満足している場合は必要なく、つまりはケースバイケースと言う事です。

近年では勃起不全の治療薬の研究や治療方法が確立されだしており、早漏については治療方法が遅れている形にあります。
勃起不全は薬物療法があるのですが、早漏はそれがありません。その為、国際的に男性からの治療薬の開発を求める声が出ています。
呼応するように医学界でも薬物療法による治療方法の確立をという声も出ています。

しかし今の早漏の診断基準が曖昧な現状では、薬物療法による効果目標を定める事が困難である背景があります。
この疾患定義をしっかり定める事から始まるのです。
以上の事から、早漏に対する国際的な規定は見直しがされだしており、より具体的に射精までの時間を主軸に考える方向になっています。
そして2007年には挿入前・挿入後に射精を1分我慢できない事や、それにより苦痛や親密さの回避などパートナーシップに負の影響をもたらすものと定義される様になっています。

早漏人口はどれくらいの人がいる?

定義が曖昧である為、過去に調査された早漏人口は現在あまり参考になるものではありません。
過去の調査では、日本人口の30%の男性が早漏と発表されています。年齢層では20代が1番多いです。30代は2番目で40代は3番目になります。
しかし30代中盤から後半の年齢層では、違う性機能障害が多くなっています。

早漏には様々な要因があり、刺激に弱いまたは慣れていない等様々です。しかし20代が多いのはそれとは違う原因が存在しています。
生理的な要因であり、性欲や性機能は男性ホルモンが深く関わっているのです。
性欲は性欲ホルモンとも呼ばれるテストステロンという男性ホルモンが作用します。
男性の性欲はテストステロンの量によって違いが出るのですが、この分泌量のピークは18歳から20歳程です。
以降は減少していく形になります。
その為十分にテストステロンが分泌されている20代では、早漏が多いのです。

30代になると性欲は減退していき、早漏も不思議と改善されているケースが多く発表されています。
経験を多く積んだ事や、性的に射精し難くなった事等が理由です。

2007年より新しく国際的に定義されていますが、その後の調査では日本人人口の20%が早漏となっています。
若い年代の減少もこの結果に影響を及ぼしていますが、パートナー共に満足感が得られているなら問題になりません。
そういった背景も調査に影響しているのです。

世界規模で調査はされていないので正確な結果は不明ですが、世界各国でこの調査は行われており、概算では世界人口の30%は早漏と言われています。
大切な事は互いに満足し合えるかです。自身がそうであっても、パートナーとの関係に負の影響がなければ早漏ではありません。