プリリジーは世界初の飲む早漏症の治療薬として2009年に開発されたものであり、一般的にはダポキセチンといいます。
以前まで早漏とは個人の体質によるものであるとされていましたが、2003年に開催された学会により「早漏症」という症状が確立したため、体質だけの問題とはされなくなりました。
プリリジーは世界60か国以上で認可を取得し、臨床試験を大々的に行って安全性は確保されています。
日本はまだ未承認で使用するには海外から輸入する必要があり、処方してもらうには輸入薬品を恒常的に使っているような医療機関でなければ行うことができず、その際にはプリリジーではなくダポキセチンという名前になることもあります。
早漏症の原因にはさまざまな原因が考えられますが、その一つとして体内においてセロトニンが不足した状態になると発症するのが分かっています。
プリリジーはその不足したセロトニンの量を増やすことで交感神経の働きを活発にしし、早漏症の改善を促すという効果がありますがその効果が持続する時間が短いので「短時間作用型SSRI」という薬になります。

SSRIとはセロトニンを体内に再び取り込んでくれる成分が含まれています。
ただプリリジーは早漏症自体を根治させるための治療薬ではなく、あくまでも服用することで射精にかかる時間を延長できるだけですので、服用によって早漏症が完治するわけではありません。
その効果は個人が通常の射精にかかっていた時間を三倍まで引き上げてくれるというものですが、有効率は70パーセントとされていて、誰でも効果がでるものではありません。

またその効果の持続は短時間作用型の名前が示すように6時間程しか持たず、服用してから24時間後には95パーセント以上が体の外に排出されます。
ED(勃起不全)の患者はその3割が早漏になるといわれているので、ED治療薬とプリリジーとを併用することは可能ではあります。
強い副作用が発症する可能性があるので医師と相談してその使用量を調整しなければならず、できれば併用は避けた方がいいでしょう。

プリリジーの服用方法について

プリリジーは早漏症ではないが早漏の傾向がある人が服用する場合もあります。
副作用は使用者の1~10パーセント程度と低いのですが、頭痛・不眠・めまい・吐き気・下痢などの症状が出る場合があります。
その他に立ち上がった時に急激に血圧が下がってしまいめまいや失神を起こしやすい起立性低血圧の人や、起立性低血圧でなくても頻繁に貧血による立ちくらみや失神を起こすような人には使用できません。

服用方法は性行為をする一時間程度前に服用することになっています。
ただそれに関しては食前や食後といった胃の内容物による因果関係はないので、どのタイミングで飲もうが関係なく、性行為の一時間前という条件さえ守っていれば問題ありません。
プリリジーは起立性低血圧の人の使用はできませんが、他にも20歳未満の人や65歳以上の人には処方されません。

またその成分がセロトニンを増やすためのものなので、セロトニン作動性を持つ薬を服用していたら服用後から二週間は使用できず、チオリダジン(フェノチアジン誘導体)を内服している人は、プリリジーを使用してから一週間以内に再びチオリダジンを服用することができなくなります。
プリリジーはその効果がないとして医師の処方した量以上を使用するとセロトニンの過剰分泌となって交感神経の活動が異常に強くなってしまうため、心臓や血流に大きな負担をかけてしまいます。

先に述べたようにその効果は70パーセントなので、効果がないとしてもそれは仕方ないとして、別の方法を選ぶようにして下さい。
早漏というのはいろいろな原因が複合して起こるものです。
一つだけ解決しても別の要因から効果が得られない場合が出てくるので、用量を守らない行為や、別の薬と併用するといった短絡的な解決方法だけは絶対に取らないで下さい。